開館35周年記念 世界を魅了した九谷磁器(ジャパンクタニ)「鳥を描く」展

開館35周年記念 世界を魅了した九谷磁器(ジャパンクタニ)「鳥を描く」展

平成29年9月12日(火)~11月12日(日)【月曜休館・月曜祝日開館、翌日休館】

入館料:一般430円(浅蔵五十吉美術館と共通券、20名以上団体割引370円)・高校生以下無料

能美市九谷焼資料館 「鳥を描く」展 告知CM

開催趣旨

明治時代、世界を席巻し「ジャパンクタニ」と呼ばれた九谷磁器は、360年前の古九谷の魂を宿していた。それには「九谷は絵が生命」という制作美学が内包していた。造形と色彩の美が極まった「ジャパンクタニ」は、明治20年に日本陶業界の貿易額でトップに躍り出た。九谷がナンバーワンであった華々しい時代、九谷の全生産高の7~8割が海を渡り欧米富裕層の暮らしを彩った。

戦後、経済成長を遂げた日本に、これらが買い戻される時代が訪れた。いわゆる「里帰り品」である。これによって今わたしたちがその驚愕の技巧と卓抜した画力を目の当たりにすることができるのである。栃木県にある鶏声磯ヶ谷美術館は、先代館長の磯ヶ谷正道氏が一代で収集した「ジャパンクタニ」約2000点にのぼる一大コレクションを保管・展示するために設立された美術館である。今回の展覧会は、能美市九谷焼資料館開館35周年を記念して、友好館である鶏声磯ヶ谷美術館の全面協力で開催されるものである。本年は酉年であり、同じ能美市内にある「いしかわ動物園」に「トキ里山館」が一般公開された記念すべき年でもある。そこで、花鳥画を描いたジャパンクタニを磯ヶ谷コレクション中から選りすぐって60件を借用展示する。さまざまな鳥たちが九谷の器の中で生き生きと描かれており、存分に堪能できる内容である。これらは、寺井町に工場を設け横浜に貿易商店を設立した綿野吉二(綿埜とも記する)、綿谷平兵衛(綿平と記する)をはじめとする多くの九谷貿易商やその依頼を受け渾身の筆を揮った名画工や専属画工たち、郷土の先人らによって制作され、横浜港や神戸港から欧米に向け船積みされたことを偲ぶ機会ともしたい。さらに世界の人々を魅了した東洋のバロックアート九谷磁器に描かれた「鳥」を今、魅(み)て、「ジャパンクタニ」のすばらしさを再認識し、その再評価を促したく企画開催するものである。

平成29年9月 能美市九谷焼資料館館長 中矢 進一

  • 綿埜製 金彩色絵花鳥図四足香炉
    鶏声磯ヶ谷美術館蔵
  • 綿埜製 金彩雀踊山水花鳥図蕪形花瓶
    鶏声磯ヶ谷美術館蔵
  • 綿埜製 色絵金彩花鳥図花瓶
    鶏声磯ヶ谷美術館蔵
    撮影:尾見重治
  • 沢田南久 色絵金彩花鳥図茶壺(明治27年シカゴ博出品作)
    鶏声磯ヶ谷美術館蔵
    撮影:尾見重治
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